過敏性腸症候群
過敏性腸症候群とは
お腹の不快な症状や便秘・下痢などの症状が、数か月以上つづくにもかかわらず、胃や大腸にははっきりとした原因がわからない状態のことをいいます。
女性に多くみられます。
命にかかわるような病気ではありませんが、不快感により日常生活に支障をきたすことがあります。
過敏性腸症候群になる原因はわかっていませんが、感染性腸炎の後にこのような状態になることもあります。
また、過敏性腸症候群の方は腸の知覚過敏があり、ストレスや不安などで腸の蠕動運動が活発になった際に、痛みを感じやすいともいわれています。
症状
以下の症状がある方は、過敏性腸症候群をうたがいます。
- 最近3ヵ月の間に、月に3日以上お腹の痛みや不快感が繰り返し起こる
- 以下の症状が2つ以上あてはまる
- 排便をすることで症状がやわらぐ
- 症状とともに排便の回数が増えたり減ったりする
- 症状とともに便の形状が柔らかくなったり硬くなったりする
診断・検査
過敏性腸症候群は、症状から診断が得られます。
ただし、背景に炎症性腸疾患や大腸癌などの病気がないことを否定しなければ診断できません。
大腸内視鏡検査や血液検査などで、これらの病気を除外します。
また、必要に応じて腹部エコー検査や腹部CT検査を追加することもあります。
治療
まずは生活習慣の改善を行います。
規則的な食生活、飲酒を控える、睡眠・休養を十分にとるなどの指導をします。
生活習慣を改善しても、症状が良くならない場合には、飲み薬や漢方薬などで治療をします。
当院では、過敏性腸症候群の診断・治療・フォローアップも行っております。
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