急性虫垂炎とは

虫垂（いわゆる盲腸）とは、小腸と大腸の間から突き出るように垂れ下がる腸の小さな部屋のような臓器です。
虫垂に便や異物が詰まった状態になることで、細菌感染症を起こすことを急性虫垂炎と呼びます。
20代と比較的若い方にも多く起こることが知られています。
炎症が長引くと膿瘍となったり、破裂して穴が開くこともあります。
また炎症がお腹全体に波及して腹膜炎となると、重症になることもあります。
女性の場合に、まわりの卵管や卵巣まで感染が波及すると不妊症の原因となることもあります。

症状

みぞおちから始まり、徐々に右下腹部に移動する腹痛が典型的な症状といわれていますが、このパターンをとらないこともあります。
悪心・嘔吐・発熱なども起こることがあります。
腹膜炎になり重症化すると、血圧低下などのショック症状が出ることもあります。

診断・検査

血液検査・腹部CT検査により診断をします。
腹部エコー検査も診断に有用なことがあります。

治療

軽症の場合には食事制限による腸管安静と、抗生剤による治療で経過をみることもあります。
ただし、1-3割の方で再発すると言われています。
根本的な治療は手術による虫垂切除術です。

 

当院では、CT検査による急性虫垂炎の診断も行っております。
急性虫垂炎と診断した場合は、適切に高度医療機関と連携しています。
詳しくはお問合せください。